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消灯前に山小屋の人が天気予報を見ていて、「明日の午前中はあまり天気が良くなさそう」と言っている。
いやいやそれでは困ります、山頂から御来光をのぞむのですから。
どうやら台風が発生した影響であまり天気が良くなく、なんとか天気が良くなるように祈りながら消灯を迎えました。
夜中、寝付けずにゴロゴロしている間も外は明らかに暴風の音。ものすごい風の音が山小屋の壁から伝わってきます。
そして午前2時半、まわりの人もごそごそと起き出して出発の準備をし始めたのですが、外は相変わらずの暴風、そして完全に分厚い雲に覆われて、屋外のトイレに出ただけで露で全身が濡れてしまうような状況。
準備を終え、いざ出発。
ですが、ずっと雲の中。
本来見えるはずの駿河湾方面の夜景も全然見えず。
そして登るにつれて、台風が近づいてきているのか、風もさらに強くなり、雨も激しくたたきつけるようになり、もう最悪です。
頂上に着く頃には、完全な嵐になっており、登山の世界に足を踏み入れてから、初めて命の危険を感じるぐらいでした。
一応、日の出の時間になったらパッと雲がきれ、御来光が拝めるかもしれないという期待を込めつつ日の出時間まで極寒の中待ってみましたが、当然のことながらそんな奇跡は起こらず、太陽が出ているのかどうかさえわかりませんでした。
本当なら御来光を見て、お鉢巡りして、剣ヶ峰まで登って帰る予定でしたがなにも見えないので、お鉢巡りなんかしても無駄だし、あまりの強風で妻は剣ヶ峰にも行きたくないと言い出す始末。
今回登ってみて、富士山は山の表情を楽しめる山ではないと感じて、もう富士山に登ることはないなと思ったので、ここで帰ると、日本最高地点に行くことはもう一生なさそうだったので、嫌がる妻を諭して無理やり剣ヶ峰方面へ向かいました。
行かれた方はわかると思いますが、剣ヶ峰の最高地点の手前はかなりの急勾配で、足をすべらせたらそのまま10mぐらいは転げ落ちそうな感じになっています。
そこに最強の風が吹き付け、這いつくばってないと危険なレベルで、あまりの恐怖で妻は頂点まで行かず、手前で待ってると言うので、私1人で登ってきました。
そして一応は日本最高地点には立ちました。
そこにいた別の人に写真をとってもらいましたが、石標があるから剣ヶ峰だと分かりますが、それがなければただの雲の中。なんじゃこりゃというような写真です。
その後、今の時期しかやっていない富士山頂の郵便局から祖父母へハガキを送り、そそくさと下山しました。
途中、噂の大砂走りも通り、登山靴がドロだらけになりましたが、ここはなかなか楽しかったです。
富士登山 まとめに続く
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2016年8月24日(水)
No.891
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人生初の山小屋泊です。
山小屋というと、汚い、狭い、プライバシーがない、愛想が悪い。そんなイメージと前評判でした。
富士山にはたくさん山小屋があり、その多くの評判は悪く、特に接客面はどこも悪いとのことでした。
その中から妻がネットの情報を調べあげて選んだところに今回は宿泊したのですが、それでも、事前に抱いていたイメージのうち最初の3つはほぼ当てはまりました。
到着後に簡単な説明を聞き、前払いで料金を支払います。
一泊二食付き、シャワーなし、トイレ使い放題、ご飯おかわり自由で、1人7500円。
標高3300mにある宿で、この値段が高いか安いかよく分かりませんでしたが、一泊してみて妥当な金額かなと思いました。
登ってくるまでに汗をかき、お風呂は当然ながら、シャワーもないのでウェットティッシュで体を拭きます。
汗かきの私としてはこれが一番嫌だった。
スッキリとシャワーしてから寝たい派なので。
それでもないものは仕方がないので、ウェットティッシュでごまかして、新しい服に着替えて晩ご飯にのぞみます。
そしていよいよ晩ご飯。
メニューは具だくさんのポークカレーのみ。
それでも味はなかなかおいしく、おかわり自由なので、がっつり大盛り2杯頂きました。
山頂で御来光を見るには山小屋を午前3時に出発しないといけなく、そういう人のために午後9時に消灯となるため、寝る準備に入ります。
そして肝心の寝床、これがなかなかでした。
畳二畳分の幅の中に、妻と私と、どこかの知らないおじさんと、3人で川の字になって寝るのです。 (左の写真の柱と柱の間に3人寝るんです)
寝返りでもしようものなら、知らないおじさんと大変なことになってしまいそうな近さ。
窮屈な上に、すぐ隣におじさんが寝ているという状況が、なかなかないシチュエーションでした。
朝早かったし、おなかいっぱいにもなったので、時間が早いにしてもぐっすり眠れるだろうと思っていましたが、これが全く寝付けない。
おまけに隣のおじさんの寝息やら、寝言が気になってしょうがない。
消灯すれば寝れるだろうと思っていましたが、体がベタベタするわ、布団は砂でザラザラするわ、隣のおじさんは気になるわで、ほとんど寝れませんでした。
山小屋初体験でしたが、ざこ寝タイプのところはもうないです。
もう富士山も登ることはなさそうなので、今度は違う山で、お金払ってでも個室タイプに泊まってみたいと思います。
最近は登山ブームで、以前のように「山小屋だから我慢しないといけない」という風潮は変わりつつあり、先日WBSでも山小屋が取り上げられており、その中でとある山小屋オーナーが、「山小屋だからという言い訳をしたくない」と言っていました。
そんな山小屋なら是非泊まってみたいものです。
富士登山 嵐の2日目に続く
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2016年8月23日(火)
No.890
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「日本に生まれたからには一度は富士山に登っておきたい」という思いから登山を始めました。
いくつかの山を経験し、そして遂に今回富士山登頂です。
富士登山1日目
予定の二日間、事前の天気予報では両日ともに晴れの予報だったのですが、駐車場に着いたらドンヨリとした雲。
それでも雨ではないので気を取り直して登山開始です。
今までいくつかの山を登り、登山の醍醐味はズバリ「景色」だと思っていたのですが、今回は残念ながらその景色もあまり期待できなそう。
登れど登れどドンヨリとした雲の中を歩いている感じで、あたり一面霧に覆われ、なにも見えず、なにも楽しくない。
景色が見えない登山は、言ってみれば修行のようなもの。
ひたすら、黙々と上に向かって登るだけ。
がしかし、この修行が2時間半ほど続いた時、雲が一気に晴れてきて青空&太陽が広がり始めました。
もうそれだけでテンションアップです!
やっぱり登山はこうでなくっちゃ!という感じ。
そこからどんどんと雲が晴れ、眼下には雲海やその先には駿河湾が広がり、手前には宝永火口もしっかりと見え、これぞ富士山という荒々しくそして雄大な景色を堪能できるようになりました。
やっぱり登山はこうでなくっちゃ!
そしてゴツゴツとした溶岩がむき出しになった道をトラバースし、8合目の山小屋に到着。
いくつかある富士登山ルートのうち、今回は富士宮口から登り始め、途中トラバースして御殿場ルートに切り替わる特殊なルート選んだのですが、その理由として混雑回避と山小屋の評判と、ここでしか見られない「影富士」が目的。
「影富士」は富士山に西日が当たり、その富士山の大きな影が眼下に広がるという、富士山に登らないと絶対に見られないものなので、せっかく登るのであればということで大きな目的のひとつとなっていました。
その「影富士」をバックに妻と記念撮影もでき、今回の富士登山の目的がひとつ果たせて、満足な1日目の山行となりました。
山小屋編に続く
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2016年8月22日(月)
No.889
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土曜日から昨日まで4日間のお盆休みでした。
予定通り、ほんとになにもせず、ひたすらぼーっとオリンピックをテレビで見続けて過ぎた4日間でした。
このコラムでは誰もオリンピックネタに触れそうもなく、4年に1度が過ぎそうなので、ここでひとつオリンピックについて。
今回のオリンピックで今の所のマイベストレースは、水泳の金藤選手の金メダルです。
以前から頑張れど頑張れど結果が出ず、前回のオリンピックにおいては期待されつつも代表落ち、その時点では「もうこれからどんな練習をすればいいのか、なにをしたら良いのか分からない」という状態にまで陥ったにもかかわらず、コーチもあきらめずに一緒になって努力して、今回金メダルを獲得したと。
この努力というか、あきらめない精神というか、ほんとに素晴らしいと思います。
簡単に見習えるようなレベルのものではないですが、心掛けるぐらいはできるかとは思うので、結果に結びついている背景なんかも考えながら、残りの大会を楽しみたいと思います。
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2016年8月17日(水)
No.887
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いよいよ明日は記念すべき、第1回目の山の日です。
経済効果は数千億円という記事も出ており、物産関係、スポーツ用品関係では、山の日に当て込んだ動きがいろいろされているそうです。
これを機に、是非山の素晴らしさに触れて欲しいですが、年々遭難者数が増加しているそうなので、しっかり準備して臨みましょう。
先日木曽駒ヶ岳へ行き、盆明けには富士山も控えている我が家では、翌日も仕事ということもあり、山の日は経済に貢献することなくぐだぐだ家で過ごす日になりそうです。
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2016年8月10日(水)
No.886
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